● 登山道の岩には、正しい道順を示すための○マークや行ってはいけない方向を示すための×印があります。
● 落石で、下を歩く人に危険が及びそうな時は、できる限り大きな声で「ラク!」と叫んで下さい。
● 登山道の斜度は非常に厳しく、設定された登山道を外れてしまうと、環境を破壊するだけでなく、命の危険にさらされることになるので注意が必要です。
● 山小屋の従業員は、周辺の事情を良く知っていて、経験豊富なので、そのアドバイスをよく聞いて参考にして下さい。
● 難易度の高い箇所では、ヘルメットを着用して下さい。
● 高山では天候が急変することがよく起こります。雨具や防寒着などの装備を決して怠らないで下さい。
● 入山の際は必ず登山届を提出して下さい。登山口やインターネットでも提出することができ、事故などの緊急時には登山届が命運を分ける場合もあります。
● 万一事故が発生した場合は、捜索や救助のための費用が発生することがあります。登山保険や登山にも適用される旅行傷害保険の加入を強くお勧めします。上高地では自動販売機で申し込むこともできます。
● ナビアプリの活用は、遭難防止に有効な手段となります。事前にスマホにインストールして、目的地の地図をダウンロードしておくと良いでしょう。
ほとんどの山小屋では、夜8時か9時に消灯し、翌朝4時または5時頃に再び点灯します。登山者の多くは消灯前に就寝するため、山小屋の消灯時はたいてい静まりかえっています。そのため、音の出るような前日の準備などは早めに済ませ、消灯後には静かにして周囲の人を起こさないようにするのがマナーです。
高地における水は非常に貴重な資源です。山小屋の水源として何を使っているかにより貴重さは異なりますが、どの山小屋でも節水に努めています。特に稜線上の山小屋では水資源の確保が困難なため、有料で販売されています。
可能なら事前に宿泊予約をしましょう。ただし、全ての山小屋が予約を受付けているわけではありませんので、事前によく調べておく必要があります。また、予約をしていて、悪天候などの理由でやむを得ずキャンセルする場合は、必ず山小屋に連絡して下さい。登山客の安全を最優先に考える山小屋では、もし予約客が到着しない時、遭難しているのでは?と心配してしまいます。
ゴミは各自で持ち帰ることが基本ルールです。トイレの利用方法は山小屋によって異なりますが、使用済みのトイレットペーパーは、トイレの横に設置されたゴミ箱に入れるよう義務付けているところもあります。排泄物は国立公園外に持ち出すか、処理機で分解することになりますが、いずれにしても大変な労力が必要となります。
トイレは山小屋やキャンプ場の宿泊客は基本的には無料で利用できますが、それ以外の人は1回につき約100円程度の寄付をお願いしています。
繁忙期や週末には山小屋は大変混雑します。また、山小屋は宿泊希望者を断る事はありません。そのため、ピーク時には他の登山客と布団や寝床を共有する場合もあるほどです。このような経験をしたくない方は、週末やピークシーズンを避けるように計画を立てることをお薦めします。
通信環境の問題もあり、ほとんどの山小屋ではクレジットカードを利用することが出来ません。そのため、支払には現金を持参する必要があります。