中部山岳国立公園の利用にあたって
お守りいただきたいこと

あなたが国立公園を利用するときは、
その貴重な自然環境を次の世代に受け継ぐために、
この地域が大切にしているルールをお守りください。

1. 採らない
(採取/持ち出しをしない)

公園内の植物、動物、昆虫などの生き物を採らないでください。
ほとんどのエリアは、国立公園特別保護地区または特別地域に指定されていて、動植物や昆虫の採取・捕獲が禁じられています。あるがままの自然環境を守るためにも、花を摘んだり、生き物や石・土などを持ち出したりすることは控えてください。

2. 捨てない
(ゴミは自分で持ち帰る)

食べ残しやゴミは残さず持ち帰ってください。
国立公園内では、自分の出したゴミは自分で持ち帰ることを原則としています。人間の持ち込んだ食料によって動物がなわばりを広げたり、出したゴミが動植物に悪影響を与えたりすると、生態系の破壊につながります。食べ残し、商品の包装やビニール袋、吸い殻まで、「自分で出したゴミは、すべて自分で持ち帰る」というスタンスでお越しください。

3. 踏み込まない
(自然を傷つけない)

木道や歩道から外れたり、草花の上を歩いたりして、自然を傷つけないようにご注意ください。
国立公園内にはハイキングや散策等のための歩道や木道が整備されています。そこを外れて歩くと、迷う危険があるほか、高山植物等の貴重な生態系を傷つけることになります。雨の時や雨の後は、特に、踏み跡によって自然環境が損なわれます。歩道にある看板やガイドの案内もよく確認し、自然を傷つけることのないよう注意しながらハイキングや散策等を楽しんでください。

4. 与えない
(動物にエサを与えない)

野生動物にむやみに近づかず、エサを与えたりしないでください。
国立公園内には、サル、野鳥、クマなどの様々な動物が生息していますが、人間がエサを与えることは避けるべきです。人間がエサを与えることで、動物の行動範囲が変わって生態系が崩れたり、動物が自力でエサを取れなくなったりする恐れがあります。国立公園は野生動物の生息域であり、人間はそこに入り込んでいる存在です。生態系への影響を最小限とするために、野生動物とは適切な距離感を確保してください。

5. 環境を乱さない
(静けさや景観を守る)

自然の景観、空気、暗闇や静けさなどを乱さないようご注意ください。
国立公園は、誰もがあるがままの自然環境を楽しむ場所です。たとえば、小鳥のさえずりや川のせせらぎ、あるいは夜間の暗闇も国立公園の貴重な資源の一部です。ドローンを飛ばして人工音を発生させたり、大声で騒いで自然の静寂を乱したりすることは、国立公園の環境を乱すことになります。すべての方が自然の環境を楽しめるよう配慮してください。なお、歩行中のタバコ、定められた場所以外での焚火は禁止されています。また植物や岩、公園内の施設などに傷や落書きをつける行為は器物損壊の犯罪です。

6. ペットや外来生物の持ち込みへの配慮

ペットや外来生物など、外から持ち込んだ生き物が公園内の動植物に影響を与えないようご注意ください。
国立公園に生息する貴重な動植物を守るためには、ペットや外来生物の持つ菌類(病原体)などを繁殖させないことが大切です。野生動物の抵抗力は、ペットとは異なります。公園内の生き物に悪い影響を与えないよう配慮してください。
※環境を守るため、ペットの持ち込みを遠慮いただいているエリアもあります。詳しくは事前にご確認ください。