気候

春: 4月~6月

通常、4月の中旬頃に雪解けを迎え、新芽が顔を出し始めると春の始まりです。奥飛騨温泉郷、乗鞍高原、白骨温泉、沢渡温泉など標高1,000~1,500m以下の観光地は通年営業していますが、上高地や山小屋は春から秋のみの営業となります。
槍ヶ岳、穂高岳、常念岳などの高い山々は、春でも完全に雪に覆われているので、入山する人はアイゼンやピッケルといった装備と経験が必要不可欠です。

夏: 7月~8月

梅雨は通常6月下旬からⅠヶ月ほど続きますが、この時期でも晴天の日があり、ハイキングに最適な時期であるとする専門家もいるほど気候的には良い時期です。登山道には人が少なく、高山植物の花が咲き始め、新緑と残雪の美しいコントラストを楽しめる貴重な季節でもあります。
ただし、梅雨の時期は特に天候が不安定で、天候によってダメージを受けた登山道もまだ修復されていないことがあるので、ルートを選択する際には山小屋のある通常よく人が登るルートが良いでしょう。
夏山登山は、梅雨が明ける7月中旬から下旬にかけて最盛期を迎えます。どの山小屋も営業が始まり、山頂の雪も解けて、ほとんどの山を特別な装備なしで登ることができるようになります。この時期を待ちわびていた登山客が多く訪れるため、山はとても混雑するようになります。
また、山の天気は変わりやすく、午後になると夕立ちになることもしばしばですので、登山は早め早めの時間帯を選んでするのがベストです。8月下旬からは台風シーズンになり、登山客の姿は減ります。見頃を迎えた高山植物も、台風の影響を受けると減ってしまうことを知っておくと良いでしょう。

秋: 9月~10月

次にやってくるピークシーズンは、9月下旬から10月中旬の秋の紅葉の季節です。この時期は、夏の青々とした緑から秋の紅葉へと森が変化する時期です。紅葉は標高の高いところから始まり、気候が涼しくなるにつれ、だんだんと秋の色に変わっていきます。
紅葉の中のハイキングやサイクリング、そして温泉旅館でのくつろぎのひとときなど、息を呑むほどの美しい季節をこのエリアのいろいろな場所で満喫することができます。
10月に入るとそろそろ初雪の便りが届きます。雪は秋が深まるにつれてどんどん積もっていきます。そのコントラストが作り出す自然の美しさは、ぜひ一度ご自身の眼でご覧いただきたい景色です。この時期になると気温が一気に下がるので、屋外でのアクティビティーを計画する際は、防寒登山用具を必ず携行しましょう。
またこの時期を過ぎると、標高の高い山小屋や観光エリアは、冬期の閉鎖期間になります。旅の前に、営業期間や空室状況をよく確認しておくとよいでしょう。

冬: 11月~3月

北アルプスの降雪量はとても多く、バックカントリースキーやスノーボード、高所へのアプローチも可能ですが、山中ではごく一部の山小屋を除いてほぼ全ての施設が閉鎖されているため、経験豊富なエキスパートだけが挑戦できると考えて下さい。
一方で、標高のそれほど高くないスキー場エリアでは、スキーやスノーボード、スノーシューハイキングなど、様々なアクティビティーを気軽に楽しむことができます。

※4月頃までは雪が降ることがありますので、ご注意下さい。

北アルプスに登山する時期

中部山岳国立公園の山々は、11月から6月まで雪に覆われており、上級者以外は立ち入ることができません。7月下旬から8月中旬までがハイキングの最盛期で、気温は標高の低いところでおよそ15~25℃程度、標高の高いところでは5~15℃程度です。春先や晩秋には、朝晩に20度以上も気温が下がる事もあります。天候や梅雨の情報を十分に考慮して、登山計画を立てていただきますようお願いします。

登山に関する情報

旅の計画のための情報

このエリアへのアクセス

エリア

中部山岳国立公園の南部地域は、高山や松本からアクセスしやすい下記の7つの山岳エリアで構成されています。
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